僕、お金持ちになりますっ!!

元外資系金融勤務。お金持ち、富裕層になるべく、投資信託を中心に考えていきます!

効率良く分散?「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」について検証してみる。

f:id:okuemon2021:20210902221718p:plain

先日アメリカ株式の下落、暴落時に強い?楽天・米国株式トレンドプラス・ファンド 通称:USAトレプラ」について検証しました。今回は同じく楽天投信投資顧問が設定している楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」愛称:USA360について検証していきたいと思います!!

楽天・米国株式トレンドプラス・ファンド  通称:USAトレプラ  については↓の過去記事より

okuemon2021.hatenablog.com

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド」USA360とは?

運用実績は?

こちらのファンドは2019年11月5日より運用開始されているファンドです。10000円から運用が始まった基準価格は2021年9月1日時点で16742円まで上昇しており、実績だけ見れば申し分ありません!!その結果、純資産は155億円ほど順調に資産が積みあがっています。

どのように運用しているの?

預けた資産のうち、90%は米国株式(VTI)へ投資、270%を米国債(5年、10年)へ投資します。合計で360%の投資をするため名前の通りレバレッジ効果が期待できます。

仮に100万円投資した場合、90万円が米国株、270万円が米国債へ投資したことになります。

楽天・全米株式インデックス・ファンドとの比較

VTIは米国株を代表するETFでお馴染みかもしれませんが、こちらをインデックス投信としているのが、楽天・全米株式インデックス・ファンドとなります。こちらと実績面から比較していきたいと思います。

楽天・全米株式インデックス・ファンド=米国株式(VTI)100%

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド=米国株式(VTI)90%+米国債270%

f:id:okuemon2021:20210901223717p:plain

引用:楽天証券 投信スーパーサーチ

比較している期間は楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの設定時2019年11月5日から現在までになります。

オレンジ色の上に位置するのが、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド。青色が楽天・全米株式インデックス・ファンドとなります。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド、USA360の実績の良さが光ります。設定後、すぐにコロナショックによる大幅な下落がありましたが、下落幅の小ささ、また元の高値の価格までの戻りの速さが過去チャートよりよく分かります!!

 

USA360の良いところ!メリット。

株式と債券の分散効果&レバレッジ効果

一般的に景気が良い時に株式は買われ債券は売られる一方、景気が悪い時に株式は売られ債券は買われます。歴史を振り返ればある程度の期間で見れば、株と債券の値動きが逆方向に動く事が多いです。それ故に、分散の必要性が古くから言われますが、債券を含めたポートフォリオにするにあたり、株式の比率が下がり、全体の期待リターンが低下してしまいます。

こちらのファンドは投信金額の90%を株式に投資する上、債券先物を270%投資することより、期待リターンを下げずに分散効果が期待できます!!

株式下落時の債券のクッション効果

これまでに株式は数年に一度大きく下落してきました。その際に債券を組み入れたポートフォリオの方が下落が小さく、回復も早かった事が言われています。

要因として、資金の逃避先として債券、中でも信用力の高い国債が買われた、また下落の小さい債券を売却し、下落の大きい株式を買う動き(≒リバランス)によるものです。

しかし、日本円で投資している外国債券に関しては為替リスクを受けるため、そのように株式が下落する際に同様に円高も進み、下落してしますケースが大半でした。

ただ、こちらのファンドは債券270%部分の為替リスクはごく一部(債券先物の証拠金部分と損益部分)であり、為替の影響が限定的であることより、株式から債券に資金がリスク回避してきた際はクッション効果が期待できると言えるでしょう。

 

USA360の注意点!デメリット。

債券安株安!?

株式と債券の値動きの多くは逆方向に動いてきました。ただ、それはある程度の期間を見ればという条件が付きます。

短期的にはコロナショックにより株式が多く下落した際には、世界各国の中央銀行が債券買入によって市場に資金を多く出したことにより、債券高株高の動きが続きました。反対に、中央銀行が金融引き締めを行った際には、「債券安株安」と金利上昇による株式下落を招いてきたこともあります。

過去とは違う金利水準

f:id:okuemon2021:20210902211446p:plain

引用:Investing.com

こちらの図は米国債10年債利回りの過去チャートになります。

今から20年程前は6%ほどあった金利も今では1.30%前後の金利水準まで低下しています。(過去の米国債、外国債券ファンドが実績がプラスなのも金利低下してきた背景があります)

それ故に金利変動の影響を債券価格は受けやすくなっているだけではなく、米国債からのリターンも過去ほど現状では望めなくなっています。

まとめ

こちらのファンドを通して米国株90%、米国債270%に投資できる事はプラスが大きいと思います!!債券との分散効果を図ることにより、株式が大幅に下落するような局面では株式のみに投資するよりもリスクを低減する効果が期待できるます。加えて、投資金額の90%を株式に投資することにより、株式のみ保有するポートフォリオよりも期待リターンを下げずに分散を図れます

ただ、過去とは違うものが債券の金利水準が低下していることより、債券の期待リターンが小さくなっています。長く金利が低下してきた米国債ですが、ここから長い間金利が上昇していくようであれば、株式のみの運用、楽天・全米株式インデックス・ファンドにパフォーマンスが劣ることも想定はしておかなければなりません

株式と債券の値動きはある程度の値動きで見れば逆方向に動いてきたという側面から見れば長期的な運用、積み立ての選択肢に入れてもいいかなと思いました!!

今後金利が上昇した際には少しずつ買ってみようと思っております。

 

 

ブログランキング参加してます。

少しでも参考になれば下記のバナー応援クリックお願いします!!

励みになります。

  にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ