バランスファンドはおススメできない。
バランスファンドとは?
バランス型投資信託とは、株式や債券など世界のさまざまな金融資産に分散投資をする投資信託です。
相場格言「卵は一つのカゴに盛るな」というものがありますが、一つの資産にまとめて投資していた際に、それが暴落したら資産の大幅減は逃れません。資産の投資先を分散させることにより、価格の変動リスクを抑えることが目的です。
バランスファンドのメリット
一つ商品でリスク分散が可能
複数のファンドを保有し分散する必要がなく、バランスファンドを一つ保有することで株式や債券、REIT等また地域の分散効果が期待できます。
ファンド内で分散比率の見直し
バランスファンドで期待できるのが、定期的にリバランスを行っていることです。例えば100万円バランス型投信を購入し、株式:債券比率を50%投資するファンドがあったとします。こちらのファンドは50万円ずつ世界の株式と債券に投資をします。その後、株価が上昇し株式の比率が増え、株式が60万円、債券が50万円であったとします。それを従来の50%の比率に戻すために、株式5万円を売却し債券5万円を買付し、株式、債券55万円ずつにし、従来の比率を維持します。これがリバランスです。このように運用比率が決まっているファンドもあれば、バランスファンドによっては、相場環境や見通しに沿って資産配分の比率を変更しているファンドもありませす。
税制面でのメリット
自身で複数の投資信託を保有し、分散比率の見直しを行い利益確定をする際には税金がかかります。ただ、バランスファンドであればファンド内で行うため、税金がかかりません。
バランスファンドをおススメできない理由。デメリット。
日本の投資比率が高いファンド
これは運用比率があらかじめ決まっているバランスファンドに多い傾向があります。
こちらはeMAXIS Slimバランス(8資産バランスファンド)の組み入れ比率になります。
定期的なリバランスを行っており、予め運用比率が決まっています。
上記組入れ比率が理想であれば問題ありませんが、日本株式、日本債券、日本REITで4割弱のポジションを保有します。以前新興国債券の記事で通貨の比率について書きましたが、株式や債券についても同様に日本株式や日本円のシェアは分散という意味では市場規模よりも大きく保有することになります。
また、バランスファンド以外に日本株を持っている等であると余計に日本への投資比率が上がることになり、バランスファンドの効果もより薄くなると言えるでしょう。
債券比率が高いファンド。債券を多く保有するメリットがあるのか?
やはりリスクを抑えることを目的として選択される方が多いため、債券の比率が大変大きくなっています。現在は債券を保有する意味が過去に比べ小さいです。理由に関しては過去記事ご覧ください。国内債券だけではなく、海外債券についても同様の事が言えると思います。
手数料が高い
それに見合う実績が出ていれば問題ありませんが、普通のインデックスファンドに比べると信託報酬が割高になります。中にはファンドオブファンズといい、分散する投資先の国内株、外国株、外国債券のインデックスファンドを買っているファンドもあります。インデックスファンドの信託報酬がかかった上、バランスファンドの信託報酬と二重でかかってしまうケースもあります。ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド がその一例にあたるでしょう。
資産配分が自分で決めれない
リバランス型ファンドについては最初から決まっているため、最初に確認すれば判断できますが、途中で環境が変わってもそのままの商品が大半といえるでしょう。運用比率を変更するファンドに関しては、任せるしかありませんが、上手く比率を見直す事は非常にプロでも困難でしょう。
まとめ
バランスファンドの運用比率が決まっているファンドが自身の最適と考えるのであればバランスファンドにおけるメリットはあります。ポジション入れ替え時の税金がかからない点や複数の商品を保有する必要もなく、管理も非常に便利となるでしょう。
ただ、ファンドオブファンズでないのか等信託報酬等の確認は必須です!!
ただ、個人的にはファンドオブファンズで国内債券を保有しているのであれば、パフォーマンスが期待できないことより、その国内債券部分を現金で保有し、他部分については株式投信等で運用した方が良いと考えています。
それでも期待リターンを取りに行くのであれば下記ファンド等保有してもいいのかもと思います!!
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