どの投資信託買えばいいの!?投資信託の選び方の一つ。その二、投資効率(シャープレシオ)。
前回は投資対象の選び方としてリスクとリターンの考え方について説明しました。
続いて、そのリスク&リターンを用いて簡単に投資効率を図る方法についてです!
まずは前回記事をお読み下さい!!
過去記事はこちら↓
その名もシャープレシオ!
リスク(≒リターンのばらつき)に見合うリターンが出ているかを図る指標になります。
数字が大きい程、小さなリスクで大きなリターンが出ているということです!
こちらの投資信託に選ぶ際に有効になる一つの指標になりますので、覚えておいて下さい。
計算方法は↓
(リターン-無リスクリターン)÷リスク
証券会社等のHPでも見れますので、計算する必要はありません。
無リスクリターンとは、リスクを取らずに取れるリターンのことでありますが、日本はゼロ金利になりますので、実質はリターン÷リスクとなります。
では、実際に見てみましょう。
今回は、
人気アクティブファンドの「アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 Bコース」、
人気インデックスファンドの「楽天・全米株式インデックス・ファンド」、
同じくインデックスファンドの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で、比較、検証していきたいと思います!!
上の図に戻りますが、
まず赤色の丸で囲っていますのがリターン。
1年間で得たリターン、3年間で得た1年平均の年率リターンになります。
次に青色で囲っていますのが、標準偏差と書いてありますが、リスク。
前回の「その一」で書いた通り、リターンのばらつきになります。
最後に黄色で囲っているのがシャープレシオになります。
アライアンスに関しては、1年間は3.06、3年間は1.42
楽天に関しては、1年間は3.26、3年間は0.89
eMAXISに関しては、1年間は3.11、3年間は0.93となります!!
このデータに関して言えば、
1年間は楽天全米株式インデックスが一番よかったものの、3年間であればアライアンスバーンスタイン米国成長株の方が良かったと分かります。
1年間は大きな差ではなく、3年間で見ればアライアンスが大きく差をつけていることより、アライアンスが優れている事がわかります!!
アライアンスに関しては10年のデータもあることより、インデックスと比較し米国株に投資すると決めた際の投資信託選びに活用できると思います!!
ただ、シャープレシオにもデメリットがあります。
今回は為替ヘッジなしでドルリスクを取っている米国株式に投資している3つのファンドで比較しました。
①投資対象が同じでないと意味がない
例えば、日本国債で運用している商品、アメリカ株式で運用している商品では、債券と株式でのリスクが違いますので、基本的に投資効率そのものが違う。
②期間が同じでないと意味がない
これはリスク、リターンにも言えることではありますが、コロナショックの暴落を含む含まない、またそのあとの株高を含む含まないでも全然と数値が変わってきます。
同じ期間でないと比較そのものが正しくありません。
③あくまでも過去のデータに過ぎない
過去の検証に過ぎないので、信頼性を高くするにはより長期データも必要になりますしが、今後のことを決めるにはこれだけでは物足りない。
④高いシャープレシオの商品を買えばいいわけではない
シャープレシオの数字が高くて、仮に5だとしましょう。
だた、年率リターンが1%でリスクが0.2%の投資信託もあるでしょう。
高いリターンを望むのであれば、この商品は向きません。
まずは期待できるリターンが必要です。
このようにシャープレシオだけでは判断できません。
リターンより将来の成長をどれくらい期待するか、リスクより想定される損失が許容できるか考えてみるか、そしてシャープレシオから投資信託を選んでいく、ポートフォリオを作っていく事が大事です!!
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