【注意】リスクを抑えた運用!?国内債券インデックスは必要ない?
投資信託は始めるとき、始めて運用するとき、銀行などから勧められて始めやすい国内債券インデックス!!始められる前に一度勉強してみましょう。
今回は国内債券インデックス型のファンドについて言及しますが、他の国内債券型アクティブファンド、または投資信託でなくても通常の国債や社債についても言えることだと思いますので、ぜひ参考にして頂ければ嬉しいです。
まず債券運用の基礎、債券型投資信託の基礎から書いていきます。
国内債券とは?
日本国内で発行さている日本円で発行されている債券となります。代表的なものとして日本国債、社債などがあります。国債であれば日本の国、社債であれば各企業が発行している債券になります。
債券とは?
例えば100万円のお金を日本に貸します。毎年金利として日本より毎年1万円を5年間受け取ります。5年後に日本より100万円を返してもらいます。
このような国や企業にお金を貸して、金利を受け取ることが債券投資となります。
メリットとしては、株式等は違い国や企業等が潰れなければ金利を受け取るができ、元本が返済されます。
なので、債券価格の変動の大きさは株式と比較し、相対的に低い!一方で日本国内に置いては金利が低いことがデメリットとなります。
なので、リスクを取りたくない、損はしたくないと考える人が良く選ばれる傾向にあります。
債券のリスクとは?
①お金が返してもらえない、金利がもらえない?
お金を貸している国や企業が潰れてしまった場合や財政難になってしまった場合、利子や償還を受けられなくなる、債務不履行リスクがあります。
②金利が上がると価格が下がる
仮に、今あなたは100万円で3年後に満期になる債券で、毎年1万円の利息(=1%)を受け取る債券を持っていたとします。ただ、その後世の中の情勢が変わったとして、100万円を3年間預け、毎年2万円(=2%)の利息がもらえるようになったとします。
100万円で1万円を3年間受け取れる債券、100万円で2万円を3年間受け取れる債券。
どちらの債券をお持ちになりたいでしょうか。
当たり前のように2万円受け取れる債券は買われますが、1万円を受け取れる債券については2万円受け取れる債券と同様の条件になるように100万円の元本が97万円まで下落します。
2万円を3年間受け取れ、100万円の債券の3年後
利息で2万円×3年間⇒3年後 利息6万円 元本返済100万円で利益0万円 計106万円
1万円を3年間受け取れ、100万円が約97万円まで下落してしまった債券
(厳密には97万円と少し異なります。数式は後述します)
利息で1万円×3年間⇒3年後 利息3万円 元本返済100万円で利益が約3万円 計106万円
このように債券は金利上昇時には債券価格が下がりやすくなります。
運用の期待リターン&リスクは?最終利回り&デュレーション!!
では、先ほどの例で見てみましょう。
1万円を3年間受け取れ、100万円が97万円まで下落してしまった債券
まずは直接利回り。
こちらのケースでいうと、直接利回りは1万円÷97万円×100%=1.03%
次に最終利回り。
最終利回りは{1万円+(100万円-97万円)÷3年}÷97万円×100%=2.06%
最終利回りは元本の返済時に得る利益、または損失、そして受け取る利息を含めて利回りを計算します。債券運用で考えるべきは最終利回りとなります。
続いてデュレーション。
こちらが債券ファンドを選択する際にとても重要なリスク指標になります。
デュレーションとは、金利の変化に対する債券価格の変動リスクを数値化(単位:年)します。デュレーションが長い債券ほど金利の動きに対して値動きが大きくなります。
これをより直接表したものが、修正デュレーションと呼ばれる指標です。
修正デュレーションは、デュレーションを(1+最終利回り)で割ることで求めれます。
仮に修正デュレーションが2年とすると、金利が2%上昇した際は債券価格が4%下落。金利が3%低下すると債券価格が6%上昇。デュレーションが長い債券ほど金利の動きに対して値動きが大きくなります。
国内債券インデックスで考えてみる
では、具体的にインデックスの投資信託にて実績や今後の期待リターンを考えていきたいと思います。では、インデックスファンドの代表であるeMAXIS Slim国内債券インデックスのポートフォリオで見ていきたいと思います。
こちらの最終利回りが0.1%、デュレーションが9.4年となってます。
修正デュレーションに関しても、最終利回りが0に近いため、デュレーションとさほど変わりません。
数式) 9.4年÷(1+最終利回りの0.1%)=9.4年÷1.1=8.54年
債券の最終利回りの0.1%の期待リターンに対して、修正デュレーションが8.54年。
仮に1%金利が低下すれば+8.54%ですが、これ以上の大幅な金利低下が見込めない金利水準であります。金利が急騰する可能性も低いとは思いますが、金利が0.5%上昇した際には-4.27%となります。
結論
最終利回りが0.1%であると信託報酬等コストの0.132%が引かれた際に債券価格の変動がなければその時点でマイナスになってしまいます。このような国内債券インデックスを現状ポートフォリオに入れる必要はありますのでしょうか・・・・??
一度債券ファンドを買われる際には最終利回り、修正デュレーション、信託報酬ご確認ください!!
金利が低下している今、債券ファンドを持つなら現金の方がよいかもしれませんよ!!
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