僕、お金持ちになりますっ!!

元外資系金融勤務。お金持ち、富裕層になるべく、投資信託を中心に考えていきます!

暴落に強い?「楽天・米国株式トレンドプラス・ファンド」について検証してみる。

f:id:okuemon2021:20210905210920p:plain

 

今現在アメリカ株式に投資されている方もかなり増えました。eMAXIS SLIM米国株式や楽天全米株式インデックスの純資産額も堅調に積みあがっていってます。

アメリカ株式がこれまで遂げてきた成長は言うまでもなく、今後の成長性も期待されます。しかし、定期的に「アメリカ株式は割高だ」「米株はバブル」「リーマンショックの時は~」等と下落を警戒する声や不安の声を耳にします。

将来の事でありますのでどんな可能性も否定はできませんが、ここでは暴落に強い?楽天・米国株式トレンドプラス・ファンド 通称:USAトレプラ」について検証していきたいと思います!!

 

 

楽天・米国株式トレンドプラス・ファンドとは?

2021年4月6日より運用開始されたまだ歴史の浅いファンドであります。2021年8月26日現在でも純資産額は1.23億円とまだそこまで資金が集まっている段階でもありません。

ただ、こちらのファンドの過去シミュレーションは下の図になりますが、ご覧ください。

f:id:okuemon2021:20210826211945p:plain

引用:楽天投信投資顧問

1997年9月30日からのシミュレーションになります。

青色がS&P500、赤色が米国株式トレンドプラスになります。

過去のITバブル崩壊世界金融危機(リーマンショック含む)、直近のコロナショックとS&P500が大きく下落していますが、こちらのファンド「米国株式トレンドプラス」に関しては特にリーマンショックやコロナショック時に下落するどころか上昇しているのがわかります。

 

どのような運用をしているの??

f:id:okuemon2021:20210826212906p:plain

引用:楽天投信投資顧問

仮に100万円こちらの米国株式トレンドプラスに投資したとします。

その場合はまず100万円分S&P500先物(左図:ベータ戦略)に投資されます。

加えて、日中値動きがある日に一定の量をその日限りで更なる買い、または空売りをします。(右図:日中トレンド戦略)

 

では、どのような際にこの日中トレンド戦略はリターンを上げるのでしょうか。

f:id:okuemon2021:20210826213935p:plain

引用:楽天投信投資顧問

市場が開始されて一定の時間が経過した後に、一定の上昇をしていた際は買いポジション、逆に一定の下落をしていた際は売りのポジションを持ちます。
そこから市場が終わるまで同様の動きが続けば左のように利益になりますが、市場開始後とは逆の動きになるとこちらの日中トレンド戦略は損失になってしまいます。

f:id:okuemon2021:20210826214605p:plain

引用:楽天投信投資顧問

こちらの戦略は上の図を見ればわかるように過去シミュレーションでも41%と多くの日はポジションを持ちません。しかし、平均日次リターンを見ればわかるように、極端に大きく動いている日に大きなポジション(ネットポジションのレンジ幅)を取り、リターンを上げているのがわかります。一方で少しだけポジションを取った日は平均リターンがマイナスになっていることがわかります。

 

これ何かと似ていませんか?そうです、標準偏差(=リスク)です。

常時とは異なる日次のリターンが出る際にこちらの日中トレンド戦略が機能しやすくなってきた歴史があります!!

つまり、暴騰する日にS&P500+αの成績が期待できる!暴落する日にS&P500のマイナスを埋める事が期待できます!!

標準偏差の説明については↓の過去記事より 

 

実績はどうなの? 

f:id:okuemon2021:20210826220037p:plain

引用:月報

こちら月報からになります。

青色がS&P500になりまして、赤色が日中トレンド戦略になっています。

(HPを確認頂ければと思いますが、為替リスクは運用から発生する損益部分等のみとなるため、為替変動による影響は限定)

運用開始から約4か月の経過にはなりますが、現状は日中トレンド戦略は少しばかりのマイナスになっております。

強烈な上昇、暴落等で実績が出やすい戦略にはなりますので、この期間のようにジリジリと動く際はこの日中トレンド戦略が足かせになる可能性が実際に起きてます。

現に冒頭に添付した過去シミュレーションにおいてもコロナショックは機能している反面、そこからの株式リカバリー局面ではこちらの戦略が少しマイナスになっています。

ある程度長い期間での検証は必要でしょう。

 

まとめ

一日限定のポジションでリスクが高まった際にポジションを持ってヘッジを持つ戦略はとても好感を持てると同時に過去のシミュレーションも素晴らしいものがあります。

リスクとしては、過去と現在では運用手法も変わってきている上、今後もさらに変わっていくでしょう。今までは市場開始後の方向に沿ってポジションを取ることで、大きな値動きのリスクを解消できてたという事ですが、今後その戦略が通用していくかということでしょう!

現在はコロナショックからのリカバリー以降、日中トレンド戦略の実績が出ていないように見受けられます。それだったら、S&P500で良かったという事にもなりかねません。ただ、変動幅が低下している環境でもありますので、また先に値動きを検証したいと思います!!

 

ブログランキング参加してます。

少しでも参考になれば下記のバナー応援クリックお願いします!!

  にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ